そろそろ余韻に浸るのも終わりにします。でないとしつこい男だと思われちゃう!
・・・ん?すでにしつこい?
これで終わるのでもうちょっとお付き合いくださいませ💦
仲入りでようやく久しぶりに楽屋に戻ってまいりました。
すでに三語くんの姿はありませんでした。
彼、昼の部と夜の部の間にお仕事が入っていたのです。忙しいなぁ。
てか荷物めちゃくちゃ置いていってたけど、大丈夫やったんやろうか…?
ゆっくりしたいところでしたが、着替えたりしてたらあっという間に時間が・・・・・・。
後半戦は“寄席の踊り・松づくし”です。
踊りは染丸一門の必須科目の一つで、これは「覚えておけば余興で便利」という理由で教えてもらったもの。
実際便利でした✨
なので、よくやっているし、まぁ大丈夫・・・。
・・・っと思ってたら、これまでの疲れがピークに達したのか、はたまた油断したのか、
めちゃ失敗しました・・・。扇落としたり、足震えてバランス崩したり(´;ω;`)ウゥゥ
アンケートにも「体幹を鍛えてね」とのコメントが多数。
鍛えてムキムキになって出直してまいります(´;ω;`)ウゥゥ
このあとも踊りの後片付けとかあったのでつないでもらう必要がありました。
なので、もう一人の鳴り物担当、桂優々くんにお願いしておりましたが、
Tシャツかい!!
・・・・・・いや、私服でも良いとは言ったけどさ。
日本って古くから「面接とかの『平服でかまいません』は、暗黙の了解でスーツ姿を意味する」とかあるやん。
私服でも良いと言った手前…
いや、でも・・・・・・
いや、優々ならしゃあないか。
彼とは長い事一緒に会をやってますので付き合いも長いです。
「気心も十分知れているし、一応頼りにもなるので彼なら安心!」と、あとは彼に託してのんびりとお着替えに向かわせていただくことに。
ちなみに、先ほどからどこで着替えてたかと言いますと、楽屋と舞台をつなぐ通路の横。簡易的な溜まりスペースで着替えておりました。
舞台の様子もうっすら聞こえてくるのですが、三語・八織の二人につないでもらってた時は耳を傾ける余裕なんてありませんでした。
しかしここまで来ると若干余裕も出てきたので、優々くんの喋りをBGMがてら
「何喋ってくれてんのかな?」着替えておりましたら・・・・・・自分の独演会の宣伝かぁ💦
最後の演目は”寝床”。おニューの着物を着ました✨
実は、僕が噺家を目指すようになったキッカケが、何を隠そう師匠の寝床なのです。
2007年、当時岡山大学在学中で落語研究会に所属してた僕は、授業そっちのけでアチコチの落語会に通ってました。
そんなある日、大阪の守口市で開催されるの落語会に行くべく、岡山から在来線を乗り継ぎながら向かいました。
なんでそんな遠いところに行ったかって?出演者に落研OBの阿か枝兄さんの名前があったし、何より鶴瓶師匠も出るし、計5人も出て2000円という破格の安さの落語会だったから(笑)
その落語会でトリで上がったのが染丸師匠。演目が寝床でした。
あの時に受けた感動というか衝撃たるや今でも忘れません。
その時に心に浮かんだのが
「この人の弟子になりたい!」
それからというものは学業そっちのけで落語に、林家染丸に没頭していった日々。
そして、念願が叶って弟子になれたのが、この日からちょうど10年前ということです。
このネタは今でも大切なネタです。
どんなネタよりも一番好きですし、ウチの師匠のが東西合わせて一番おもしろいっと思ってます。
これに出会えたから今の自分がある。そんなネタなのです。
だから、コレは絶対にトリでやると決めてました。
ちょっとでも師匠のようになれるようにと、出囃子も師匠が使っている”正札付”で上がらせていただきました。本人には内緒ですが(笑)
結果はどうだったんでしょうね?
というのも、このときの自分の状態が、
無我夢中といいますか、なんか「気ぃついたら勝手に言葉が出てきてた」という、
なんか殻が向けたのか、はたまた疲れが脳みそにまで及んでいたのか。
とにかくよくわかりませんが、あまり覚えていないというのが正解なのです。
まぁ落語の人物になれたと思えたらそれで良しですし、客観的に見れなかった修行不足だったかもしれないですし。
でも、終わった時にこう思ったのだけは覚えてます。
「あー!めっちゃ楽しかった♪♪」
最後の挨拶終わって幕が閉まる時、時計の針は16時30分を指しておりました。
・・・2時間半もやってましたか!?
思い返せば長かったような。でもあっという間だったような。
でも、このときに実は心のなかでガッツポーズをしてました。
想定してた時間通りに終われたから(笑)
さて、この後は夜の部。「よしもと落語Live らくLoveご。」がありました。
三語・八織との三人でやっていたツイキャス配信メンバーでの落語会です。
昼と夜の間の時間使ってホッと一息・・・する間もなく、なんだかんだ雑用してたらあっちゅう間に開場時間💦
三語も帰ってきて無事にそろって開演でした。ここでは番組だけ振り返っておきます。
- オープニングトーク
- 月亭八織「桃太郎」
- 林家愛染「電話の散財」
- 桂三語「義眼」
ー中入りー - 立体落語:金名竹
この日の目玉だった立体落語、稽古が一日しかできませんできずで不安いっぱいでしたが、何とか形になったかなと。
さすが器用なお二人や✨
個人的に驚いたのは、芸人魂というか女優魂というか、捨て身でいっぱいだった八織ちゃんのメイク(笑)
真横で見たら笑い止まりませんわ(;’∀’)写真撮っときゃよかった。
こちらも見事に予定時間通りに終わり、あとは撤収、そして打ち上げ✨
焼き肉を予定していたので、この日の一番の楽しみでした✨✨ ←結局食い気
予定では荷物をタクシーに詰めて移動するかと思ってましたが、
お花があるし、それ以外にも鳴り物だとか衣装だとかヤマのように荷物があり、
こりゃイカンと急遽レンタカーを手配して我が家に届けることに。
このときに使ったのがタイムスのカーシェアというもので、スマホあれば簡単に借りられるのでチョー便利です🚙
大雨のなか車を持ってきて、荷物を詰め込んだら・・・車いっぱいじゃ!。
トランクは鳴り物、助手席は衣装など、そして後部座席はお花でいっぱい!
ちょっとした引っ越しやがな(笑)
会場から我が家までは車でだいたい30分ほど。
急いで焼き肉食べたい・・・もとい、打ち上げに顔を出さなくてはと思ってもちゃんと安全運転で移動しました。
ちゃんと周囲に気をつけながら、後方も確認すべくルームミラーも見ながら・・・・・・花!
後ろ確認しょうとしたら、花!胡蝶蘭!!大きく「林家愛染さん江」の札!!!まさか自分の名前を見ながら運転するとは・・💦
前を見ると大雨で、後ろをみると胡蝶蘭で視界を遮られながら、
しかも若干道に迷いながら、早よ焼き肉食べたい思いながら🍖
無事にたどり着いて、一人でえっちらおっちら荷物下ろしていると、
そういうときに限って遭遇する同じマンションの方々(;^_^A
実はマンションの人には自分の職業を伝えておりませんねん。
でもまぁ、きっとフリーランスでなんかやっている人ぐらいに思ってるんでしょうね。
朝決まった時間にで出て行くわけでもなく、夜もへんな時間に帰ってくること多いし、そもそも家に居てる時間が多いから(笑)
そんな風に思われていたであろうこの僕が、太鼓などの鳴り物一式に、キャリケース二つ(衣装を分けて詰めてたの)に、紙袋や段ボールやカバンがたくさん。
さらには「林家愛染さん江」と書かれた札付きの花を、汗かきながらいくつも持って、尋常じゃない量の荷物を運んでる姿を見られたわけなのです。
きっとみなさん、不思議に思われたのか、それとも「この人ひょっとして・・・」と思ったのか、
それからというものは、マンションの皆さんが若干優しく接してくれるようになりました(笑)
最後の教訓「同じマンションの人に好かれたかったら独演会すべし」(笑)
その後は焼き肉も美味しくいただき、とても充実した一日を終えました。
今でも思い出すと、本当に楽しかったなぁっという思いでいっぱいです。
支えてくれた仲間のみなさんやスタッフのみなさん、そしてなによりご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました♪
独演会のええとこを味わってしまったので、きっとまたやると思います(笑)
次なる目標は、芸歴20年で文楽劇場の大ホール!
その日に向けて頑張ってまいります!
これからも皆様のご声援、どうぞよろしくお願いいたします!!
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