菊丸襲名成功祈願in猿田彦神社

振り返って今年の1月のお話・・・どんだけ前やねん(;’∀’)
染弥改メ三代目林家菊丸襲名成功祈願が猿田彦神社でありました。

本来の襲名披露公演の初日は昨年9月27日でしたので、なんでいまさら?っという感じもありますが、これはちゃんとわけが。
菊丸兄さんは三重県のご出身。というわけで、三重県での披露公演も多いのです。
というわけで、三重県での披露公演が成功しますようにっということで、今回の祈願となったわけです。
ちなみに、こちらの神社の中には芸能の神ともいわれる、アマノウズメを祀る佐瑠女神社もありますので、それも理由の一つです。


1月19日(月)、我々一向は朝から近鉄特急に乗りまして五十鈴川駅を目指しました。
まだまだ寒いながらも天気は良好で、駅からはタクシーに乗って神社に移動。
到着後は何をするかというと、おかげ横丁というところを練り歩くというので黒紋付き羽織袴にお着替えです。
おう、バンコクでデビューしたばかりの黒紋付きがさっそく大活躍☆

菊丸兄、わたくし、そして芸能史研究家のM先生とが黒紋付き姿になったところで出発。
「こちら三重県出身の染弥がこのたび三代目林家菊丸を襲名しましたー!」
「今度こちら三重県内で公演を行いまーす!」
「ぜひ来てねー!!」
ってなことを言いながら黒紋付き3人衆を先頭にゾロゾロぞろぞろ歩きました。

菊丸兄さんは三重県出身というだけでなく、地元のテレビ局でもレギュラーを持ってはりますので、沿道のいろんな方から
「おめでとー!」
「がんばってねー!」
「いつもテレビで見ているよー!」
「今度のうちの店来てねー!」
というあたたかい声援(+勧誘)と握手の行列が。
やっぱりお兄さんはホンマすごいなぁっと改めて思いました。

◇ ◇ ◇

本来なら、菊丸兄さんの後ろにいるのは僕ではなくてうちの師匠のはず。
それが、今なお病気療養中である師匠にとっては、弟子の横を歩くことも困難なのです。
弟子である菊丸兄さんが、いろいろな方に愛されている姿を見たらきっと喜んだんだろうなぁ。
その姿を見せてやれなく、誠に残念です。

その代わり、じゃないけど、一門からは僕が参加させてもらっている、
いろいろお手伝いとかもあるからかもしれないけど、今こうしてお兄さんの後ろから「ぬの字うさぎ」付けて歩いている、
こう考えると、僕もようやく林家の一員になれたのかな。
そんな思いがあって、人知れず、悲しみと喜びを噛みしめていました。

でも、ぜひとも師匠にこの姿をお見せしたいっと思って、
このたくさんの方々がお兄さんによってくるこの様子を写真に撮って収めよう。師匠にまた後で師匠にお見せしよう。
そう思って懐に忍ばせておいた携帯を取り出したら・・・

寒いっ!!

なんとよかった天気がちょっとずつ悪くなって、
しまいには小雨も振る始末。
仕方ないので自分だけを撮りました(笑)

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前向いていなかったので、この後吉本社員さんに衝突します(笑)

◇ ◇ ◇

この時の天気の悪化がのちにちょっとした事件を起こしますがそれは後述。
練り歩きも終わって神社に戻り(なぜか桂きん枝師匠がいらっしゃったよ)、今度は儀式です。

棒をフリフリされたり、立ったり座ったり、
頭下げたり、二礼二拍手一礼したり、
回ってはるのを見学したり、
そうこうするうちに終了したみたい。
ようわからんからって表現が雑ですが、つまり神楽なんだそうです。
後からM先生にしっかり教えてもらいました(´・ω・`)

その後はお向かいにある佐瑠女神社でいろいろあり、
終わったら囲み記者会見。
小雨はとうにやんでたけど、冷たい風はビュービュー吹いている中の会見でした。
ちなみに僕は後ろに立ってニコニコしていただけ。
あとはカメラマンさんに「カメラ重そうですね」っと世間話してたぐらい。

とにもかくにも大きなアクシデントなく、約2時間ほどの行程が終わりました。
お疲れ様でした(^^♪

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そろって記念撮影。・・・あ!ぼくの袴の裾と髪の毛が跳ねている(;’∀’)

◇ ◇ ◇

終わったあとは、名物の伊勢うどん食べて、
そしてまた五十鈴川駅に行って大阪を目指します。
この後はお兄さんも僕も大阪で仕事があったのでネ。

そんな帰りの切符を買っているときのこと。
なんだかお兄さんの様子がおかしい・・・?

愛「お兄さん、どうしはりました?大丈夫ですか?」
菊「いや、ちょっと、寒気が・・・。でも、きっと大丈夫。」

なんでも、さっきからも冷たい風がこたえたとのこと。
あまり顔色もよくありませんでしたが、本人がそない言わはるので、その言葉信じて、とりあえず電車へ。
僕はその後らくご優愛塾だったので、時間には超余裕があり、
むしろ「会までに何食べようかな?」っと食べる心配ばかり(^^;)
お兄さんと今日のネタの心配しとけよっちゅう話ですが(笑)

そうこうするうちに、別の車両にいてたはずのお兄さんがやってきました!
見るとお兄さんの顔が真っ青!そして、

菊「ごめん、今晩の僕の仕事、スケて(代演)くれへん?」
えぇぇ!!えらいことですやん!!

実は二日後に東京での襲名披露を控えていたこともあり、体調壊していられない大事な時なのですが、
おりしも世間はインフルエンザが大流行中。
もしかしたら・・・そんな思いがお互いの頭によぎったのは間違いありません。
一刻も早く病院に行ってもらい。
これは違わないのですが、そんなお兄さんの代演だなんてっと思っていたら、
菊「右喬さんと雀五郎さん(共演者)にはちゃんと説明しておくから。」
と。

本来やったら「そんなお兄さん、僕には到底勤まらないですよ」とかいうんでしょうけど、
そんなん言うてられない事情もあったし、
これがまたお兄さんの会が午後7時から蒲生四丁目、僕が午後7時30分から福島。
ちょっと遅れてなら行けちゃうじゃない!

でも、どうしよう。時間は大丈夫でも、僕の実力の問題もあるし、
なにより優々くんに迷惑をかけてしまう・・・
どうしよう・・・とりあえず悩みながら、この一大事をどうしようかっと思って電話。

・・・ガチャ
愛「あ、もしもし?今日遅れるからつないどいて~」
優「オッケ~」

勝手に決めました(笑)
もう僕が遅れるから優々くんにつないでもらうなんて何べんも経験あるからね(^^;)

◇ ◇ ◇

てなわけで、私は途中下車して蒲生四丁目に。
お兄さんはそのまま家に帰って病院へ直行しました。
(ちなみに、結果は疲れと寒かったことによる体調不良で、インフルエンザではありませんでした。よかった♪)

会場につくとすでにお客さんが入ってはりました。
表にはちゃんと休演と代演のお知らせ。
わぁ、どうなっているやろうっと思いながらも楽屋へ行きまして、そして本来の共演者のお兄さん方に事情を説明。
お二人とも「急でごめんね!よろしく頼みます!」っとわざわざ頭を下げてくださりました。
そんなっと畏れ多くいてると、受付から声が聞こえました。お客さんです。

「あら?菊丸さん休みですか。それは残念ですが、愛染さんが代演ならいいでしょう。楽しみにしてますよ(^^♪」

この言葉を聞いたとき、うれしさと責任感とがごっちゃになり、
いろんな意味で涙がながれそうなのをごまかしながら
「ハイ!アリガトウゴザイマス!」
とキテレツ大百科のコロ助みたいな声で返事してしまいました。

「愛染さんならいいでしょう」
この言葉、今まで人生のなかでBEST3に入るくらいうれしかったかも。
【ようやく林家になれて、そして噺家になれた。】
そんな一言でした。

◇ ◇ ◇

結局、本番は頼まれた最低15分を余裕でオーバーしてしまうほどたっぷりと(笑)
その後は着物のまま飛び出して福島へ向かい、らくご優愛塾へ飛び入り。
そして、落語をぼろぼろになりながらも2席(しかも1席はネタおろし!)やりました。

いままでの噺家人生、
師匠に弟子にとっていただき、だらだらと修行を終えて、
そして、みんなにご迷惑かけながらも惰性でやってきてたような日々でした。

でも、今日という日の出来事で、自分の中の意識が変わったかも。
「自分は林家一門の噺家なんだ」
それを言えるようになってきたんだ。
そして、もっと大きな声で、言えるようにならなくちゃ。
そのために、がんばる!
そんなことを決意した一日でした!

最後に一言
「優々くん、一生懸命つないでもらっているときに邪魔してごめんね(笑)」

 

菊丸襲名成功祈願in猿田彦神社” への1件のコメント
  1. ゆみ より:

    いい話だなぁ。
    泣いていい?

コメント